未踏の島と古代人が我々を呼ぶ!!2001.01.28update

土井が浜ミュージアム
・・・・古代人らしい・・・。


「21世紀最初の探検は角島しかあるまい!!」

珍しく探検隊の全員の意見が一致したようだが ここで話題になっている「角島」について説明しよう!

角島・・・本州西北端の響灘に浮かぶ人口約1000人の島で 主な特産はわかめなどの海産物、というのどかなスポットである。観光といえば「灯台くらいしかないだろう」と思っていたんで 我々も一度も上陸したことは無かったんだが 平成12年11月3日 ついに島民念願の橋が開通したのをきっかけに探検を決行することにしたのだ。
21世紀に向かって飛躍的に発展する(かもしれない)この島は是が非でも探検せねばなるまいて。橋の通行料もタダだからな!

・・・・と、いうわけで たろう隊長をはじめ ばら、たーし、そして新参のまさかず隊員の4人は角島を見るためにわざわざ豊北町へとやってきたのだった。

県民にとって最も関心が高いのは角島大橋なんだろうが 豊北町で全国的に知られているかもしれないスポットは「土井が浜遺跡」であろう。
と、いうわけでまず最初に我々が目指したのは その土井が浜遺跡の研究成果が展示されている「人類学ミュージアム」だった。・・・・「角島は夕日が絶景じゃないか」と言うたろう隊長の意見で 角島に行く夕方まで何処かで時間をつぶす必要もあったからな。

人類学ミュージアム 土井が浜海水浴場の近くから昭和28年に多数の人骨が発見されたのだが その全容を展示する施設がこの「土井が浜遺跡・人類学ミュージアム」だ。
ちなみに正面にそびえ立つ物体はこの地から発掘された人骨が腕にはめていた貝の腕輪をモチーフにしている。この貝は南国産のものなんで そこから当時の弥生人が貿易をしていたことが推測されるそうな。

「500円か・・・」まさかず隊員が何やら入場料の500円すら渋っている仕草をしていたが 気にせずミュージアム内に入ることにした。ここでは弥生時代と土井が浜遺跡について3D立体映像で紹介する「弥生シアター」や、発掘された土器などの資料や当時の生活をパソコンコーナーで楽しみながらで知ることが出来る展示場などの設備があるのだ。

まずはシアターで3D立体映像を見ることにしよう。
入り口で立体メガネを貰い受けたが 「こんなものを使って見る映画」といえば、私などは恥ずかしながら昔「東映マンガ祭り」で見た「人造人間キカイダーの3D映画」を思い出してしまうなあ・・・。
かくして3D立体映画「よみがえる弥生人」が始まった。ワクワクしながら画面に食い入る探検隊員。しばらくして画面に土井が浜遺跡のマスコットキャラで「子供の人骨・ボニー君」とやらがドド〜ンと登場。 (「ゲンシクン」じゃなくて良かった・・・)

「やっぱ物語の半ばでボニー君が『さあみんな!ここからは立体メガネを掛けてくれ!』みたいなことを観客に言うんかのぉ・・・キカイダーの映画みたいに。」
・・・ぼそっとつぶやくまさかず隊員・・・・やはり我々の世代は考えることが一緒なんだなあ。なぜかほっとする ばら隊員。

この映画、解説が子供でもわかりやすく 3Dもまあまあ上手く出来ていた。欲を言えば少し笑いが欲しかったな・・・。(贅沢)

学習映画を見て 縄文人と弥生人のことがひととおり判った所で、いよいよ博物館とミュージアムの隣にある「ドーム」のほうへ行って見る事にした。

ミュージアム内部 ←博物館内部。資料が展示してあるだけではなくパソコンを使った学習なんかもできるようになっている。
画質を落としているから何が展示されているかはわかんないかもしれないが・・・。

この緩やかな丘が「史跡・土井が浜遺跡」なんだが その内部はドーム状の展示場になっており
人骨(サンプルだけど)を発掘当時の状態で展示してあるのだ。
土井が浜遺跡


私の知識では古代人は「猿酒を飲みながらマンモスを輪切りにした肉を喰らい 大声を石に変える技を使い、さらには鳥を使い自由に空を行き来する」というイメージがあるのだが・・・
そういう知識が一部の学者によって捏造されたものだと言うことが良くわかったぞ。(困った35歳だな・・。)

ほね ほね
♪ ジャングル酋長が 大太鼓〜  月夜にこっそり 叩いたら ぁ
博物館の恐竜がぁ 一緒にうかれて踊ったぜぇぃ〜
ホネホネロック ホネホネロック  ホネホネェ〜〜  ホネロック! ♪

(song by 子門 真人)
英雄
「英雄」と呼ばれている人骨。
体に無数の矢が突き刺されている。

なぜ「リンチ」とか「なぶり殺し」ではなく「英雄」というタイトル(?)なんだろうか?
もしかして「しりとりに詰まってリンチにあった」のかもしれんぞ。
(知らんがな・・・)

いや、無数の人骨を見てしまうと思わず古代人の愉快な生活をいろいろ想像してしまったな。

さて、パーク内には水田や湿地があり 赤米や古代ハスなんかが植えられて当時の生活を想像できるようになっている。住居である竪穴式の家も復元されているしな。

ちなみに 敷地内にある休憩所は「ほねやすめ」という イカしたネーミングだ。たぶん人骨が出てきた場所だから「ほねやすめ」なんだろうな・・・。安直と言えば安直だが。
でも 敷地外のすぐ傍にある一般商店の屋号が「きやすめ」というのには笑ったぞ。そういう便乗商法は私的にはOKだ。(そうか?)

竪穴式住居 竪穴式住居
自慢じゃないがこの歳になって写真以外でははじめて見たぞ。
隙間風がなければ意外とあったかいが・・・内部はがらんどうだったな。

♪なんにもない なんにもない まったくなんにもない〜♪

休憩所「ほねやすめ」
地元 豊北町の特産物や古代人にちなんだ怪しげな土産物が販売されている。
早速たろう隊長は喫茶店でなにやら貪っていたが・・・・?
ほねやすめ

さて 人類学ミュージアムで無駄に時間を過ごした後、ついに我々は目的の本命、角島に向かうことにした。
「特牛」(こっとい)という駅が最寄の駅なんだが道路標識をたよりに車を走らせても何の苦労も無くたどり着くことができる。近くまでくると「角島大橋」と書かれた新しい標識が誇らしげに建てられているからな。(まあちょっと距離はあるんだが)
ちなみにたろう隊長が仕事と探検のために大枚はたいて購入した最新兵器のカーナビゲーションシステムでは海上をまっすぐに走りきるように指示されていたが・・・・?

しばらくすると見るからに新しい巨大な橋が海上に建てられている光景が目に入った。
おお!あれが角島大橋か!!!

角島大橋
本土から約1.5キロの海上をまっすぐ走る角島大橋。二車線しかないこともあって恐ろしく細長く感じるが・・・。
ちなみにこれは島側から見た絵。


(クリックすると大きな画像が)

この橋のふもとに「瀬崎陽(あかり)の公園」というのがある。そこには「角島のワカメがはるか奈良の時代に都に献上されたことを記した木簡」についての石碑がある。

「万葉集」巻16  「角島の迫門<せと>の稚海藻<わかめ>は人のむた荒かりしかどわがむたは和海藻<にぎめ>」(詠人知らず)


・・・いや、たしかにそういう石碑はあったなあ・・・ぜんぜん我々の感性に訴えるものが無かったんで写真には収めなかったが・・・。
代わりにこのような石碑に探検隊は感銘を受けていたぞ。

島心
「しま心」と書かれた石碑。島民の素朴な心意気がひしひしと伝わってくるな。
現山口県知事のニ井さんの言葉だそうだが 何のひねりも無いところがかえって心に染み渡るなあ・・。


さて、いよいよ「灯台公園」に向かうことになるのだが、島の端っこに位置するこの公園に行くには 橋から続く真新しい道路を道なりにまっすぐ行けばOKだ。他に何も無いからな。

我々が訪れた時点では まだ開発途中で設備も不十分だったが それでもこの新しいスポットには県内などからたくさんの野次馬観光客が来ていたぞ。・・このヒマ人どもめ・・・。
この日は残念なことに天候が回復せず 多くの人は景色などは見ずに展望台下の休憩所に避難して北風から身を守っていたが・・・・。

角島灯台 灯台公園 角島全景
・・・これが角島灯台。
明治9年に英国人ブラントンが設計した石製の灯台で「日本灯台50選」にも選ばれている。
灯台フェチにとってはたまらない一品らしいぞ。
・・・寒さのおかげで人もまばらな灯台公園。
この敷地内には灯台をはじめ「旧吏員退息所」なんかの建物が当時のまま残されている。
・・・北風が吹きつける展望台からみた角島全景。
これから公園や施設が次々とできるらしいが この海岸線には天然記念物のハマユウが群生するらしい。
自然とマッチした観光開発をしてもらいたいものだ。


ひととおり景色を堪能した後で突然叫ぶたろう隊長。

「むう、寒いだけで何も無いから帰るぞ!!」

まあ、厚い雲が空を覆っているんで夕焼けも見れないし まだまだ開発途中の冬の日本海に浮かぶ島は確かに体に寒さがこたえるわい。やはり角島は夏の来訪をお勧めするぞ。
できることなら探検隊のように野郎ばかりで訪れるよりはアベックのほうが数倍楽しいと思うが・・・それは禁句だったな。

しかし今回は寒いし、夕方の遅い時間だったんで島の一方しか見なかったんだが 反対側には「牧埼 風の公園」や作家 中本たか子の記念館なんかがあるのだ。探せばいろいろマイナーなスポットがあるかもしれない秘密の島・・・それが角島という土地なんだろう。 灯台もと暗し、とも言うしな。(←おやぢ)

グルメタイム
角島を後にして拠点である萩市に向かう一行。突然たろう隊長が「腹が減ったぞ!!ここでメシだ!!」と叫びながらラーメン屋に車を突っ込んだ。
まあ今日は一日探検三昧だったからな。それに探検場所に食事の施設も無かったし・・・。しかしさすが隊長、こんな果ての地の美味いラーメン屋までも知っているとは・・・!!
「何を言っているんだ?たまたま目に入ったからここにしただけだぞ。」  それにしてはやけに自信たっぷりの発言だったが???

ラーメン大潮 今回たまたま目に付いた、という正当な理由で食事をすることになった「ラーメン大潮」。
我々はシンプルなメニュー構成のなかの1つ「メンマラーメン」と餃子を注文。

メンマラーメン
これが「メンマラーメン」 たしか750円だったと思う。ちなみにメンマの量は普通。
普通のラーメンを頼んだたーし隊員のラーメンにはメンマは一本も無かったな。
メンマは意外とここでは高級なトッピングらしい。

この地域ではラーメンといえば「とんこつ」がスタンダードだ。すぐそこは下関、九州なんだなあ。
まあ、萩でも普通ラーメンといえばとんこつなんだが。

宣伝するわけではないがこのラーメン、予想以上に味は良かったぞ。麺がやわらかいという意見もあったが私は好きな味だった。
餃子は今ひとつだったが。

ラーメンを食い終えて すべての計画を完了した我々。萩に向かうべく自慢のナビゲーションシステムを自宅にあわせセッティングするたろう隊長。
・・・ここから萩まで国道191号線の一本道なのにナビは要らないと思うんだが・・・まあ、せっかく買ったんで使いたいんだろうな。
しかしそのナビゲーションシステムに映し出されたある情報にたろう隊長が思わず叫んだ。

「おい!この豊北町の隣の豊浦町に蝙蝠の住む洞窟があるらしいぞ!!」

確かにナビには豊浦町の隅っこに「大吼谷蝙蝠洞」というスポットを映し出しているではないか!!

「そんなばかな!我々の持っている地図にはどれもそんな怪しげなスポットのことなど書かれてないではないぞ!!豊浦なんてせいぜい川棚温泉くらいしか無いんじゃないのか?!」
叫ぶばら隊員の言葉をしり目に たろう隊長の目がきらりと鈍い光を放った!!

「ふ・・・ふふ・・・次の探検スポットはこれで決まったな!!」


はたして「大吼谷蝙蝠洞」とは一体なんなのか?未踏の地「豊浦町」というのはいかなる町で わざわざ行くほどの価値あるものなのか?そして「臨海絶景」とうたわれた福徳神社とは・・・・?
すべての謎は次回の探検で明らかに・・・・・。

見ればわかる!!
(銀河 万丈?)

一口メモ
この角島って土地は かつて交通手段が定期連絡船しかなく、島を訪れるのは釣り客とキャンプ客くらいしかいなかったらしい。そのためほとんどの土地が手付かずで自然が残されている。
この角島大橋の完成によって観光誘致のために島のあちこちで開発がはじまりつつあるが その反面、観光客が持ち込んできたゴミや 立派な一直線道路を求めてきた若者の暴走行為などの新しい問題が起こっている。さらにのどかなこの島では犯罪などは今まで皆無で 島民も外出のとき家に鍵を掛ける習慣がなかったそうだが 橋の開通に伴って空き巣が多発したらしい。
橋は良くも悪くも島民の生活を徐々に変えてしまうだろう。自然や昔ながらの素朴さを残しつつ、豊かさを島の人々に与えることは矛盾していることなんだろうか・・・?
そんなことを考えてしまった今回の豊北町探検だった。

ちなみに豊北町には今回探検したスポット以外に「車の駐車スペースがないんで見れなかった二見夫婦岩」や「恩徳寺ムスビイブキという名木」、「大浦岳森林公園」なんかがある。
行く機会がある人は訪ねてみてはいかがかな?
参考HP
山口県豊北町   http://www.town.houhoku.yamaguchi.jp/

角島の概要についてはここを。
角島灯台ホームページ  http://ww5.tiki.ne.jp/~sinsin/home.html
豊北町商工会HP   http://www.joho-yamaguchi.or.jp/houhoku/

土井が浜人類学ミュージアム公式HP   http://www.doigahama.houhoku.yamaguchi.jp/

戻る 


HOMEへ