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April 22, 2006
ぴちょん君の逆襲
むぅ~、週末になると雨にたたられて せっかくの週末もイマイチだよなあ・・・・
まあ そうは言っても何もしないでウダウダと休日を過ごすのもあまりにも勿体無いし、どうやら雨が降り始めるのは昼かららしいんで、雨が降る前の午前中に近場の滝でも散策することにしたぞ。
萩周辺の滝は 手軽に行ける範囲ではヒマを持て余していた無職時代に ある程度網羅しているんだが、実はそのなかでも前々から気になっている滝があったんで 今日は思い切ってその滝を調査することにしたぞ。しかしてその滝とは・・・・

てなわけで これが旧・福栄村にある名勝・「牧の滝」だ。
この滝はわしも当然のことながら既に散策済みなわけだが、落差40Mもあろうかという立派なものにもかかわらず 知名度は低い。おそらく余程のモノズキでもない限り、レジャーでこの滝を見に来よう、なんて思う人は居ないんじゃなかろうか?
その理由は色々あるんだが、まずは滝の水を周囲に農業用水として回しているため、田植えのシーズンが始まると同時に枯れてしまうことが挙げられる。滝の落ち口に取水用のコンクリート堰が作られているのも景観を大きく損ねている。
そして一番のマイナスポイントは この滝は切り立った崖に落ちているんだが 谷底は余りに深く、また周囲は雑木に囲まれているんで 道路沿いの好立地に存在しているにもかかわらず40Mある滝の上部のほんの一部 つまり普通で見る限りではコンクリ堰周辺の部分しか拝めない、ということだ。
萩地方は滝の少ない県内のなかでも 観光地化された「メジャーな滝」というのはほとんど無いエリアだったりするが、一方でこの福栄村、阿武町、大井地区あたりは「阿武火山群」と呼ばれる溶岩台地の荒々しい地形で 実は結構な規模のある面白い滝が転々としていたりする。
福栄村で言えば この「牧の滝」と近くの「雄滝」と「扇子落滝」、となりの阿武町には「ドウドウの滝」と「千滝」、萩市で言えば「如意が滝」や「阿字雄の滝」なんかは火山運動が作り上げた立派な芸術品なんだが、悲しいかな 荒々しい地形が仇となって 観光資源としては開発が出来ずにほとんどの場合が放置されている状態だ。 この牧の滝や如意が滝のように 人里に近いところにあるものはコンクリで固められて 違う意味で観光資源としての魅力を失ってしまっているのだが・・・自然のままの姿で比較的観光資源として使える状態なのは「扇子落滝」と「阿字雄の滝」くらいじゃないのかな?
ちなみに福栄村の名所紹介のサイトには この滝のほぼ全貌を写したものがあるんだが、わしも色々探ったんだが 果たしてどのポイントに行けばこのようなアングルの写真が撮影できるのか 皆目見当がつかなかったな・・・
てなわけで今回は下流にある「羽賀の台採水場」から川を遡って 普通では見ることの出来ない この「牧の滝」の下段の拝謁にトライすることにしたぞ。先日 「山道開拓団」絡みでせっかく長靴も新調したことだしなっ!
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で、意気揚揚と「羽賀の台採水場」までやってきたんだが、ココから滝まで 川に沿ってぐるっと500Mくらい進めば「牧の滝」の真下に辿り着けるハズなんだが・・・・
実はわしは この川は周囲を畑で囲まれているし そんなに大した規模ではないはずだから、周りをヤブに囲われていたとしても長靴を履いていれば川をジャバジャバ進めば そんなに苦労することなく目的地に辿り着けるだろう、と根拠の無い想像をしていたわけだ。
実際は水量はかなり多くて 普通の長靴程度ではズブヌレになってしまうことが100Mも進まないうちに判明してしまったぞ・・・・

まず現れた第一の難関は 川幅いっぱいに広がる落差2M程度の小滝。単なる小川みたいなものがずっと続くものだと勝手に想像していたんだが これじゃまるでプチ渓谷じゃないか・・・
これは横のヤブを切り開いてなんとか乗り切ることが出来たが 岩は苔が生えまくってやたら滑るぞ。

この滝を越えると 上に荒れ放題の田畑の跡地が広がっているのを発見。 採水場付近にも田んぼは広がっているんだが たぶん高齢化・過疎化で 農地があってもここまで手が回らないんだろうな。
もちろん普通に整備されている他人様の畑や田んぼは歩けないんだが、沢歩きやヤブこぎよりは楽なんで こういうところは素直にルートとして歩かせていただこう。多少荒れてはいるが 念のために鉈とのこを持ってきて正解だったな・・・ふふふ・・・・

田畑エリアを通り過ぎると 川がカーブを描いて曲がる部分になるのだが、このあたりからは大きな岩がゴロゴロとしていて 渓谷らしい趣のある風景になる。
この第二の滝付近は石もでっかいんで 足を滑らせないように何とかクリア。

それを通り過ぎて しばらく進むと現れたのが 川幅一面に深い釜を持つ滝だ。 まさかこんな本格的な釜を持つ滝が こんな場所に存在しているとは思わなかったな・・・
ここは深さもかなりありそうで 長靴程度ではどうにもならない。一時間掛けてヒーコラ歩いてきたのに ここで観念するしかないのか・・・
と、思ってしまったが 横を見ると杉の植林地帯だったんで そっちに回避して何とかやり過ごすことに成功。 距離的にも ココを超えればそろそろ目的の「牧の滝」直下に出てきてもおかしくないんだが・・・・

最後の最後に最大の難関、またもや川幅いっぱいに釜を持つ滝が現れたぞ。 しかも今回は谷の両側が岩で覆われていて 滝は20Mくらいの長さで岩と岩の間の狭いゴルジュ地帯を樋のような格好で滑り落ちている。
これを踏破するには どう考えても本格的な沢登りの装備が必要と思われるのだが・・・・しかし1時間半も掛けてここまで来てスゴスゴと引き返すのも口惜しいなあ・・・
この滝は 「牧の滝」の流れ落ちた滝壷から直接流れ込んでいる斜滝で 落差は7~8Mってところかな? ネットでも紹介されていないと思うが なかなか趣があるし 沢登のコースとしても面白いんじゃないかなあ?
たぶん こんなところに来る人間は滅多に居ないと思われるのだが、それでも近くに飯盒と焚き火をしたような痕跡があったのを発見したぞ。人のことをどうのこうの言える立場でもないが モノズキって居るもんだよなあ・・・
途方にくれて振り返ると これはこれでなかなか趣のある渓谷の風景が・・・
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小一時間、ここからどうするか悩んでいたんだが そのうちパラパラと小雨も振り出してしまったな。 あまり大雨になると川の水量も増えて 戻るに戻れない状況にもなりかねないぞ。
仕方ないからパンツ一丁になって 泳いで淵を渡るかな・・・と思ったんだが どうせ濡れるなら、という覚悟で 側面の苔の生えて滑りまくる岩の上を 垂れ下がっている蔦を掴みながら なんとか強行突破することに成功。
ここからのゴルジュ地帯は どうやっても侵入不可能と思れるんだが 「ヤブを漕ぎながら崖を上っていったほうが いくぶんかは安全だろう」ということで ココから先は右に高巻いて なんとか牧の滝の正面まで出ることに成功したぞ。
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では 皆様にもご覧頂こう。 ネットでもお目にかかれないし おそらく見た人間はかなり少ないと思われる「牧の滝」の最下段の映像がこれじゃっ!!

せっかくリュックサックにご自慢の一眼デジカメを抱えてやってきたんだが、足元が危なっかしくて安定しないし 雨も降っているんで今回は使えなかったな・・・そうとわかっていたら わざわざ持ってくることもなかったのにな・・・
ちなみにココからでは 滝の最下段と最上段の堰、道路の通っている橋は見ることができるが 中段はイマイチ景観がよろしくないなあ。 ここに来るまでの行程はそれなりに面白かったが その割に労力と成果が見合わないような気がするぞ。
まあ このページを見たからと言って 同じようにココまで来るチャレンジをする人がいるとは思えないんだが、いちおう念のために注意点を書いておくと 何度か川を横切るし なによりマムシの危険が相当に高そうなんで 長靴と軍手は必須。 さらに鉈か鎌か鋸の どれか一つは持たないと厳しいぞ。
岩は苔が生えて滑るんで 沢靴があればベストだろうが もし転んで頭でも打とうものなら そのまま絶命しても誰も助けに来ないので 白骨化するまで野ざらしにされること請け合いだ。
わしのようなモノズキが来て 万が一 事故がおきることも想像されるから、行政は道路側の雑木を整備するとか 道路から沢底まで降りれるように階段をつけるとか ちょっとした滝見用の展望場を設置するとか なんらかの対策を行うことを切に願って 今回のレポートは終了じゃ!!くはっ!!
あぁ、無事に帰ってくれたのは良いんだが、今日の川のぼりで全身の滅多に使わない筋肉を使ったんで 体の節々が痛いぞ・・・
投稿者 BARA : April 22, 2006 11:58 PM
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コメント
お~、凄いですな。探索、ご苦労様でした。
私も遡るコトを考えていたのですが、予想以上の難関が待受けているんですね。
最下段の貴重な写真をありがとうございました。これはホントに「貴重」だと思いますよ。
考えていたのですが「全貌を写したもの」のアングルから、やはり高い位置からだと。
道路から先端バスケット装置付きはしご車を伸ばして撮ったんじゃないかと、勝手に想像してます。
でも、個人には貸してくれないだろうな~・・。
投稿者 Toshio : April 23, 2006 09:03 AM
私も全貌を見るために 道路わきにある電柱によじ登ってみようかと何度も思ったんですが、アングル的に道路の谷側からじゃないと やっぱ見えないですよね・・・
おそらくはTOSHIOさんの言うとおり バスケット付きのレッカーに乗るか もしくはケーブルテレビかNTTか中電関係なんかの工事のときに撮影されたんでしょうね。
せめて一箇所だけでも雑木を払ってくれれば良いんですが、専門の業者でないと ボランティア程度じゃ どうしようもないでしょうね、やっぱり・・・
投稿者 BARA : April 23, 2006 09:58 PM