« たくましい男になれと・・・ | メイン | 時空警察日記(どこが?) »
January 04, 2005
カンフー・ハッスル
てなわけで今日は山口市まで出向いて シャウ・シンチーの新作映画「カンフーハッスル」などを鑑賞してきたぞ。
この映画を一言で言えば「ドラゴンボール」と「魁!男塾」の実写版みたいな感じだと思う。「マッハ!!」とは真逆のベクトルで作られたアクション映画だ。
まあ例によってストーリーなど無いに等しいから何も考えずに見ることが出来るんだが、さすがに最初に「少林サッカー」を観た時ほどのインパクトは無いかな?
話の煮詰め方も「少林・・・」に比べて不完全な気がするし ラストでシャウ・シンチー演じる主人公が「伝説のカンフーマスター」に覚醒するところも突然すぎたし。
て、いうか「闘う家主夫婦」の個性が強烈過ぎて シャウ・シンチーは主人公としては少し影が薄く感じられたな。その他にも「奏でる刺客」とか「攻める三職人」とか「幼馴染の女の子」とか なかなか味のあるキャラが出てくるのだが おいしいところは全部この夫婦が持っていってしまったような・・・
(以下・多少ネタバレあり)
最初のシーンで「斧頭会」とかいう中国ギャングの残酷さを印象付ける映像が流れたあとに ナレーションで「彼らは貧乏人や弱い人には手を出さない」とかなんとかいうフォローが入るのだが、よく考えたら主人公シンがギャングの名前を騙って悪さをしたり爆竹なんかも使わなければ マフィアの抗争以外に一般人は誰も死ななかったし傷つかなかったし ガマ人間もお天様を見ることも無かったんではなかろうか? とか、 CMのキャッチフレーズで「この国はまだ本当のカンフーを知らない」といいつつ、コレはどうみても本当のカンフーでは無いだろう・・・、とか どうでもいいツッコミを入れてみたりして・・・
わし個人の感想としては 『「少林サッカー」を観た後にシャウ・シンチーにすっかり感化されて 「彼の作品をもっと観てみたい」と思って「食神」のDVDを購入してしまい、香港映画独特のベタなB級テイストを味わった時のような感覚・・・・』に近いものがあったな。 今思えば「少林サッカー」は「カンフー」+「サッカー」という奇抜な組み合わせや 効果的なSFX、インパクトのある音楽、よくまとまったストーリー、と 香港のB級映画のテイストを残しつつアジア以外でも受ける要素があって 完成度は奇跡的に高かったと思う。それに比べたらオーソドックスな香港映画と言う感じがしないでもないか。
この映画が面白くないか、と言われれば わしは「面白かった」と思うし、特にワイヤーアクションやSFXの使い方はかなり洗練されていて 技術もさることながら使い方・センスが 日本人やハリウッドにはマネできないものがあると思う。最初にブルースリーやジャッキーチェン、ジェットリーみたいな正統派アクションスターの作品を観たときに受けた衝撃やワクワク感を ワイヤーやSFXの技術を使っていることが判った上で観客に印象付けるセンスは大したものだと思うぞ。
腹を抱えての爆笑、というシーンは少なかったような気もするが、それでも最後まで飽きさせずにパワーだけで押し切る展開で、わしの評価としては5点満点の★★★★ってとこかな?
「少林サッカー」が楽しめたと言う人や 香港のアクション映画が好きな人は観ておいて損はない映画だと思う。 ただ 「少林サッカー」で生理的に受け付けない場面が1シーンでもあった、という人には向かない映画かもしれないな。
あと 映画の内容と言うわけじゃないけど気になったのは、山口あたりの映画館では字幕スーパー版より吹き替え版の上映が圧倒的に多いことかな。これは何でだろ?
たぶん正月映画でジャンルもコメディーで括られるからだろうけど この映画は結構残酷なシーンやスラムの表現とか、人を侮辱したり差別したり、というシーンが 中国人の感覚ではそれほどのシーンではないのかもしれないが日本人から観ればストレートな描写なんで 正月休みに一家団欒で子供連れで来る映画としてはキツイんじゃなかろうか?
今日はまだ正月休みの人も多いから 映画館も相当な混雑を予想していたんだが、わしらが行った山口市の映画館では 昼1時10分からの上映で観客は総勢8人くらいだったかな?
今日から仕事始めの人も多いとは思うが 仮にも冬休みなのに この人数は「ありえねー!」と思ってしまったぞ。 ふふぅ~・・・
投稿者 BARA : January 4, 2005 10:34 PM